当所の試験設備は、発電水力流量測定規則の解釈第3条第3号に示されている基準を満足しています。
全長155mの長い屋内水槽を有しているのが当設備の特徴です。水槽側壁上にはレールが敷設され、その上を流速計を取り付けた台車が走行します。速度設定は台車上および測定室内の操作盤により行います。
流速計の出力信号と試験台車の走行速度を同時に集録した後、データを解析し、流速計試験成績書を自動的に作成する試験計測システムを構築しています。また、当設備では読取式の流速計校正試験を実施しており、2008年度よりARIS(自動読取システム)にてデーター取得を行っています。
当試験所では、流速計試験設備の使用を受け付けています。
設備利用申込みと料金については、設備貸出しページをご覧下さい。
◆試験水槽
寸法……全長155m、幅2.0m、深さ2.0m(水深は1.8m)
貯水量…約600立法メートル
構造……側壁、底床とも厚さ22cmの鉄筋コンクリート製
給水……上水道
◆試験台車
寸法…長さ3.5m、幅2.5m、高さ1.8m
駆動用電動機…パルス制御式ACサーボモーター(3相、200V、22kW)
設定速度範囲…0.01m/s ~ 6.0m/s(分解能0.01m/s)
試験速度誤差…設定速度の±1%以下
速度変動率……±1%以下(毎秒あたりの移動距離の変動率で確認)
速度検出方法…ロータリーエンコーダー(分解能0.1mm)、スリット板10mm
◆試験計測システム
試験台車・測定室・事務室のそれぞれに設置されたパソコンを使用して、試験速度の設定と監視、データ(試験速度と流速計の出力)取得、回帰式の算出および試験成績書の作成を自動的に行います。
また読取式の流速計については、2008年度よりARIS(自動読取システム)にてデーター取得を行っています。